2022年度日本東洋医学会
関西支部例会

会長挨拶

本年度の日本東洋医学会関西支部例会のテーマは漢方治療の継承と発展です。

先達の尽力のもと、現代治療の中で西洋医学的診断やエビデンスに基づいて漢方薬も選択肢に挙がることは、もはや一般的になって参りました。一方で東洋医学的な考え方に基づいた湯液や鍼灸治療は、様々な西洋医学的に難治な疾患や病能に奏効してきた歴史があります。現代医学における東洋医学のありようとして伝統的な考え方の継承と西洋医学的な解釈とエビデンスの構築は両輪であると考えます。
本学会を通じて医師、薬剤師、鍼灸師それぞれの立場で、特に後者の立場では、これまでどのようにに継承されてきたものを確認しながら、現在の状況のもとで、これからどのように実践、応用、継承していくかを共有できる会にできればと願っております。

今回のプログラムは、「医・鍼・薬」それぞれの立場からの内容で構成致しました。

シンポジウムでは、「漢方方剤を用いる治療について、これまでどうやって学んできたか、これからどのように伝えていくか」をテーマに貝沼茂三郎先生(富山大学和漢診療学教室)、西本隆先生(西本クリニック)、山岡傳一郎先生(愛媛県立中央病院漢方内科)より、医系それぞれのお立場からのご講演討論を、特別講演1では「漢方方剤を扱う薬剤師の教育と実践について」平野裕之先生(神戸学院大学薬学部)山本美由紀先生(ゴダイ薬局)薬系で教育、調剤それぞれの立ち位置からのご講演を、特別講演2では「医療部門と鍼灸治療との連携について」和辻直先生(明治国際医療大学鍼灸学部鍼灸学科)から鍼灸における様々な実践可能性につきご講演を予定しております。加えて一般演題、ランチョンセミナーを予定しております。

コロナ禍での感染状況次第ではございますが、叶うなら安全に集い、語らうべく、広い会場をご用意しつつ ハイブリッド開催を予定しております。

10月23日の日曜日、ポートアイランドの美しいキャンパスで、オンラインで喧々諤々、意見交換できる1日にして参りましょう。

会長 新澤 敦 (にいざわ内科・漢方クリニック)